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2022年10月13日 (木)

聖書の言葉408

父と母を敬いなさい。(エフェソ6・2)


 さて今回は、十戒の後半、人間同士の関係に関することとして最初に述べられている「父母を敬え」という言葉について、知りたいと思います。
 私たちの中で「はい、親の言うことは全て聞きます。いつも感謝して、反抗なんて一切しません」などと言える人はいるのでしょうか。私ははっきり言って、出来ません。家族だからこそ、近しい人だからこそ、その弱さや脆さに気づいてしまうし、親だからといって完璧な人間ではないことを知っているからです。
 ただ、神様は「父母を敬え」と言うのです。どうしてでしょうか。注目したいことは、神様は「主に結ばれているものとして」両親に従いなさいといっている点です。更にエフェソ6章4節では、「父親たち、子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい」といっています。つまり、神様は、親を敬う理由は、彼らが立派であるからとか、お世話してくれるからとか、そういうことではなくて、神様によって父母を通して自分に命が与えられたこと、神様の愛を親の存在を通して知ることができることが前提となっていて、その上で親を大切にせよといっているのです。
 世の中には親としての歩みを上手く進められない人たちだって少なからずいますし、親とずっと上手くいかない人たちだっています。私たちは完全な存在ではありません。そのような私たちに、自分の親、身近な人を大切にすることができるのでしょうか。家族だからこそ、ゆるせなかったり、向き合えなかったりしないでしょうか。ただ、神様が両親という存在を通しても私たちに神様の愛を伝えてくださっているという事実を知る。そして、父と母を敬う。例えば、感謝を伝える。距離がある関係であれば、彼らのために祈る。もし私たちが、このようにして、自分の命が与えられた時に最も近くにいた隣人を大切にすることができたら、神様の喜ばれる平和が少し近づくような気がしませんか。(原真友子)

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