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2022年11月17日 (木)

聖書の言葉412

「隣人を自分のように愛しなさい」。(ローマ13・9)

「隣人の家を欲してはならない」という十戒の最後の掟は、人のものを欲しがってはいけないという私たちの心に対する戒めです。今はテレビやネットで人が楽しんでいる様子を簡単に知ることができ、私たちの周りには常に羨ましいもの、欲しいものが溢れています。私たちには周りと自分を比べる性質も持っています。したがって、禁欲的に生きるのはとても難しいことです。
欲しがっていけない理由は、欲しいと思う気持ちが、盗み、姦淫、うそ、などの罪につながるからです。殺人や横領などの問題が起こるのも、国と国が島や国境、資源をめぐり戦争を起こすのも、人の欲深さが要因と言えるでしょう。神様は人間の欲深さを知った上で、十戒の最後にこの戒めを置いています。私たちは何かが欲しくてたまらない時、与えられているものについて忘れます。人と比べて卑屈になる時、神様がどれだけ自分のことを愛しているか忘れます。神様はそのような私たちに、人のものを欲する必要はない、十分な愛と必要な賜物とを与えているのだから、とおっしゃっているのです。そして、そのように素敵に造られたのだから、互いに愛しあえるでしょうと。「隣人を自分のように愛しなさい」という聖書の言葉は、十戒の後半、人と人との関係に関する掟が、詰まるところ意味していることです。自分が神様から愛された大切な存在であることに気づき、与えられている恵みに気づくことが出来たら、他の人のものを欲しいと思わないし、周りの人もまた神様に愛された大切な存在だと知ることが出来たら、その人を傷つけるようなことはしないでしょう。そして、自分が満ち足りていれば、相手に分け与えることも、簡単になるのです。一見すると厳しい掟に見える十戒には、神様の大きな愛と、それ故に自分と他者、隣人を大切にできる、愛があります。
今日は収穫感謝のお祝いもします。神様から与えられた恵みに改めて目を向け、自分がどれほど愛されている存在か、自分の隣にいる人も
どれだけ愛されているのかを知りたいと思います。(原真友子)

 

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