聖書の言葉415
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。(ルカ2・11)
今日の聖書箇所の「羊飼いと天使」の物語は非常に有名なお話です。夜通し、羊の番をしていた羊飼いの元に、天使が現れて「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と告げるのです。
クリスマスの時期には、よく聞くお話しなので初めて聞く人の方が少ないでしょう。しかし、なぜ天使は羊飼いの元に現れたのでしょう。人里離れた野原にいる羊飼いではなく、もっと人の多い町に現れてもいいように思えます。羊飼いなんかよりも、もっと影響力のある人間の元に現れた方がイエス様の誕生をたくさんの人に伝えることができます。現代風にいうと「インフルエンサー」の元に現れればよいのです。天使がまず初めに羊飼いの元に現れたことに、イエス様誕生の大きな意味があるのです。(諸橋鷹広)