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2023年2月27日 (月)

聖書の言葉425

 このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。(フィリピ2・9)

 今日の説教題は「まことの神であり、まことの人」です。本当の神様であって、本当の人間であるって誰のことでしょうか。
 それはイエスさまのことです。父なる神の独り子であるイエスさまが2千年以上前にこの世界に来られました。でも、どうしてイエス様は人間として苦労することを選ばれたのでしょうか。「人間の姿で現れへりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした」と書かれています。つまりイエス様は十字架で死ぬために、人間になって下さったのです。
 マタイによる福音書にイエス様の誕生について書かれています。「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」と。罪というのは、神様に逆らって生きているということなのです。これでは神さまから見捨てられてしまいます。そんな人間を罪から救う、神さまに赦してもらえるようにするために、イエスさまは十字架で死んで下さいました。それは「従順でした」と書かれているように、父なる神さまのみ心に従った、ということです。「このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。」父なる神さまがイエスさまを復活させ、神様の許へと迎え、そして、最高の名前を与えて下さった、いうことです。「イエス・キリスト」という名は、イエスさまはキリスト(救い主・メシア)である、という意味なのです。
 「まことの神であり、まことの人」であるイエスさまが、私たちを救い主、神さまと一緒に生きることができるようにして下さったのです。このことに感謝し、神様を賛美するために「主の祈り」の最後に「国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり」と祈るのです。(大友太郎)

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