聖書の言葉426
以上すべてを証しする方が、言われる。「然り、わたしはすぐに来る」
アーメン、主イエスよ、来てください。(黙示録22・20)
今年度最後に学ぶのは主の祈りの最後「アーメン」です。もとはヘブライ語ですが、国語辞典にも感動詞として載っています。『本当にその通りです』『真実です』や『必ずそうなります』の意味です。お祈りの最後に「アーメン」と言えば、お祈りの内容に対して『本当にその通りです』と言ったことになります。私は近ごろ「コロナや戦争や地震で悲しんでいる人を神様助けてください」と祈りますが、皆さんもきっと「アーメン」と言ってくれるでしょう。主の祈りで「御国をきたらせたまえ」「日用の糧を与えたまえ」と祈りますが、「アーメン」と言ってくれるでしょう。
しかし、私たちがいくら祈りを合わせても、その通りになるとは限りません。戦争はなくならないし、地震は起こるし、悲しんでいる人もたくさんいます。「アーメン」と言っても無駄なのでしょうか。「アーメン」には『真実』という意味もありますが、本当のことは神様しか知りません。「きゅうこんのなかには」の賛美歌のように、その日その時はただ神様が知っているのです。私たちが知っているのは、神様が『真実』の方、まことの救い主であるイエス様を私たちに与えてくださったこと。そしてイエス様が私たちの罪のために十字架で亡くなり、復活されたことで、神様が私たちとの約束を実現してくださったということです。だからこそ、私たちは御心を行ってくださる神様を信頼して祈り続けるのです。
誰かがみんなのために祈ってくれたなら、また、イエス様が教えてくださった主の祈りを祈ったなら、心の底から「アーメン」と声を合わせたいと思います。春休みの後、新年度最初の日に、復活のイースターをお祝いできるのを楽しみにしています。(原 良介)